敵となる・・・

敵となる人こそは己(わ)が師匠ぞと
思ひかへして 身をも嗜(たしな)め

大意

自分と気の合わない人や、敵とみなしている人には近づきたがらないものであるが、考えようによってはそういう人こそ、師匠のように捉え、自分を悟すと心せよ、との意。

本来、敵となる人はもともとは憎むべき者であるが、よく考えれば、それは「反面教師」として手本となりうるのです。その心をもって敵と対峙し、常に慈悲の心を忘れずに向き合っていかなければならないと、この歌では詠まれています。

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