私を捨てて・・・

私を捨(す)てて君にし向はねば
うらみも起り 述懐(しゅつかい)もあり

大意

君主に仕えるためには、私心(ししん)を捨てなければなりません。そうしなければ、私心によって不平不満を言ってしまったり、恨みが起こってしまう。私利私欲に囚われず、無心で仕えることで自分自身を伸ばすこともできるのです。

昔の武士が馬前に命を落として殉死したのは、この考え方に従ったものであったのです。

現代社会でも、会社に対して、先輩に対して、上司に対してついつい愚痴が出てしまうわけですが、会社=君主と考え、私心を捨てて自分ができる事を精一杯にやり遂げることで、能力や知恵も付き、その後の人生を良いものにしてくれることでしょう。

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