楼の上も・・・

楼(ろ)の上もはにふの小屋も住む人の
心にこそは たかきいやしき

大意

立派な家に住んでいても、茅葺の貧しくてみすぼらしい小屋に住んでいても、人間の価値には関係はありません。心がけが立派であれば、その人は誰にでも尊敬されるという意味です。人よりもたくさんのお金を持っていたとしても、心が卑しければ誰からも好かれず、尊敬もされないのです。

心の在り方によって人の真価は決まります。例え貧しくとも、常に心を正しくもつ人こそ、真に仰ぐべき人であるとの意が込められています。

補足

楼(ろ)は2階作りの立派な家の事で、茅葺(かやぶき)とは埴生(はにふ、はにゅう)の小屋のこと。粗末な小屋の事を指します。

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