舌だにも・・・

舌(した)だにも歯のこはきをば知るものを
人は心の なからましやは

大意

舌でさえ歯が硬いということを知っているのに、ましてや人には心がある。人間の交わりも心が中心で、外面的なものではありません。よく相手の立場を考え、相手の心を害さないように心がけるべきであるとの意です。

敵を作らず、世の中を上手に渡っていくには、人の心の正邪善悪をしっかりとわきまえて、さらに用心が必要であると歌っています。

相手のことを思いやらなければ、なんとなく出てしまった言葉で相手の気分を害することもあるでしょう。相手を尊重し、相手を立てて仁不仁を察する心がなくてはなりません。

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